リサイクル部品の活用
鈑金塗装修理の場合、損傷箇所を修理するか交換するかに分かれますが、ドアやバンパー等は程度のいい中古品に交換した方が安く仕上がる事もあります。自損事故の場合や、過失割合の関係で手出しをしなければならない時などは少しでも出費を抑えたいのではないかと思います。そんな時は中古品を有効に活用するのも一つの手段です。いろいろな修理方法をご提案し、よくご相談した上でご要望に合わせた最善の修理方法をご提案させて頂きます。保険会社との修理協定もおまかせ下さい。
丁寧な仕上がり
塗装したパネルの色目や塗装面のツヤをきれいに仕上げる事はもちろん大事ですが、鈑金行程での防錆処理、塗装前の下地処理なども時間をかけて施工しております。お引き渡しから半年、1年後に塗装部分に不具合が発生するのを防止するためです。1台1台、丁寧に施工しておりますのでご安心下さい。
修理事例
リヤクォーターパネル修理
セレナの右クォーターパネル修理です。
かなりへこんでますが、クォーターパネル等はバンパーやドア、フェンダーと違ってボディに溶接されているので、簡単に取り外す事はできません。交換すると、事故車扱いになる事もあるので、できるだけ修理するようにしております。
鈑金行程です。この後で塗るパテはできるだけ薄くしたいので、鈑金でなるべく元の形に近づくまで復元します。ドアとのすき間も調整します。パテの後は下塗りです。
隣接パネルに合わせて調色後、養生して塗装です。パールの塗り重ねに注意します。
完成です。OK牧場だと思います。
フロント廻り修理
タントのフロント廻り修理です。
左側面からの強い衝撃で右側のフレームまで曲がっていました。
損傷が大きい場合はエンジンやミッションを下ろす事もあります。この時はサスペンションメンバーやギヤボックス等、フロント廻りの部品は全て取り外しました。
エプロンやサイドメンバーは複雑に変形していたので交換しました。中古品はないので新品になります。
右側にも損傷があったので基準を出すのが大変でした。新品パネルは写真のように真っ黒な状態で来ることが多いです。
エプロンやメンバーフレームは先に塗装してから溶接しました。溶接の位置決めは慎重に行います。数ミリずれると、あとでエンジンをのせる時にマウントボルトが入らなくてえらい事になります。真ん中の黒いのはサスペンションメンバーです。
エンジンを載せ、フロントホースメント類も塗装して取付けました。予算の関係上、ボンネットやフェンダー、バンパー、ライト、ラジエーターなどは中古品にしました。同色ががなくて見つかったのが青でした(笑)
完成です。新品を使用したのは内部のパネルとFガラスの社外品だけでした。
このようなお車は事故車(修復歴あり)となってしまいます。
サイドシル修理
ノートのリヤドア、サイドシル修理です。
写真ではわかりづらいですが、ドアにもキズとへこみがありました。
サビが発生している部分はきっちりと落とします。ここで手を抜くと半年、一年後に塗装膜が浮いてくる事があります。
サーフェイサーという下塗りをした後、耐水ペーパーで水研ぎをします。
塗装をして完成です。色目もいい感じに仕上がったと思います。